おいしいごはんを食べよう県民運動講演会の開催結果について

「ごはん」を通じて健康的な食生活の在り方や農業・農村の役割、食料問題を考え、「ごはん」を中心とした食生活の良さを広く県民にご理解いただくために、「おいしいごはんを食べよう県民運動講演会」を開催しました。
たくさんのご参加ありがとうございました。


【日時】 平成26年7月12日土曜日 14時00分〜15時20分
【場所】 兵庫県公館 大会議室
【主催】 おいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会、兵庫県、兵庫県米穀事業協同組合
【演題】 「〜太らないお米の食べかた〜ごはんをしっかり食べて健康元氣」
【講師】 一般社団法人日本健康食育協会 代表理事 柏原ゆきよ氏


 講 演 概 要 



今回は、一般社団法人日本健康食育協会の代表理事を務めておられます、柏原先生に「〜太らないお米の食べかた〜ごはんをしっかり食べて健康元氣」をテーマにご講演いただきました。

<しっかり食べて健康元氣!>
今回のテーマにある”氣”という漢字は、旧字体で中が”米”になっています。元気や活気など、「気」の中心にお米(食事)がある、つまり食事が日々の生活を支えているということです。
最近よく「お米を食べると太る」と思われがちですが、何を食べるか、ではなく、どう食べるか、が重要です。
しっかりお米を食べても太らない食べ方がありますし、食べる量を減らして体重が減っても、結果的に筋力や体力が落ちる人も多くいらっしゃいます。現在も将来も健康を維持するために大事なことは、しっかりと食べることです。

日本人の長寿を支える日常食は、ごはんと味噌汁中心、おかずは少々の食事です。
しかし実際、太りたくないからお米を減らす、抜くなど、日本人がお米を食べる量はどんどん減っています。


<体重は気にしない、体の機能を活性化させる>
筋肉や骨は重たく、体脂肪は軽いので、体重が減ってもどの成分が増減しているのかによって、悪い減り方である可能性も。
減らすべきは体脂肪(内臓脂肪)です。
体重を落とすことよりも、余計な脂肪(特にお腹まわり)を減らす、つかないようにするために、私達が本来持っている体の機能をフル活用し、代謝を良くすることが大切なのです。

私が提案している「お米をしっかり食べる方法」では、体脂肪が減る、特にお腹まわりの内臓脂肪が落ちることが特徴です。著書のタイトルにもある「お腹からやせる食べかた」は「体重を減らす食べかた」ではありません。
代謝がよくなれば、スタイルはもちろんのこと、肌ツヤが良くなり健康的に見える、疲れにくくなる、風邪を引きにくくなる、気持ちも前向きになるなど、良いことばかりです。


<健康実現に必要な体の機能とは>
食品の栄養成分など、食べる前のことを気にされる方がとても多いのですが、食べ方や食べた後のことをぜひ意識していただきたいと思います。
口から入れた食べ物をしっかり消化吸収してこそ、必要な栄養が摂り込まれ、健康元氣になれるのです。

体の機能として高めていただきたいのは、まず、燃焼力・代謝力・排出力
太った、やせない、という方は体重を気にされていますが、食べたものをきちんとエネルギーに変え、便秘やむくみなどで老廃物が溜まっていなければ、しっかり食べても太りません。

燃焼力は食べ物がエネルギーに変わりやすいバランスにすること、代謝力はエネルギーが使われやすくすること、排出力は胃腸をしっかり動かし、いらないものをしっかり出せること。
お米はこれらの力をうまく働かせる嬉しい食材です。

燃焼力を高めるには、食事に占める脂質の割合を適正範囲である25%までに抑えること。
脂質が少ないごはんをしっかり、おかずを少なめにすることで実現できます。

代謝力を上げるには、ビタミン・ミネラルをたっぷり摂ること。
ごはんをしっかり食べるので、そこにビタミン・ミネラルが加わると効率がよく、雑穀たっぷりのごはんをおすすめしています。
また、具だくさんの味噌汁を加えることで、ごはんに不足しているアミノ酸を補う大豆製品(味噌)を組み合わせ、野菜をたくさん摂ることもできます。

排出力には食物繊維が必要です。
野菜や果物だけでなく、穀物からの食物繊維は便通改善にとてもよく役立ちますし、雑穀を加えればさらに食物繊維が増えます。
また、粒状のお米は咀しゃくを増やし、消化吸収を助けてくれます。
よい便が出せていれば、食べたものがちゃんと消化吸収できている証拠です。


<一番重要な胃腸力>
燃焼力・代謝力・排出力を支えているのは胃腸です。
100歳になっても元氣な方に共通しているのは、胃腸が元氣なことです。胃腸が元氣であれば、3つの力がよく働き太りにくく病気になりにくい体になります。胃腸はほぼ筋肉でできているので、衰えないように定期的に動かすことがポイントです。

また、食事は胃腸を動かすエクササイズなので、運動後と同じように食後には体が温かくなります。
お米を食べてお腹が凹むのは、お米を食べて体の内側から筋トレしていたからなのです。
食事回数は多い方が運動量は増えますが、回数が増えすぎると胃腸が疲れてしまいます。
次の食事までの4時間ほどは何も食べない時間を作り、1
日3回定期的に動かす
のが良いですね。
反対に、食事を抜いたり減らしたりしないことも大切。
定期的に食事をすることで、胃腸は1
日3回エクササイズができます。

また、人間の体は飢餓に対応するメカニズムを持つので、食事量が減るとエネルギー消費を抑え節約モードに入ります。どんどん食べてどんどん使う浪費モードには定期的な食事が必要です。
 

<健康のバロメーターと健康実現の極意とは?>
健康のバロメーターとしてわかりやすいのが、便通、顔色・肌つや、体温で、これらが悪くなった場合は注意してください。
特に、体調が良いと食べ物をよく燃やせているので、体温も上がります。
理想の体温は36度後半起床時の体温が36度以下であれば低体温となり、免疫力が下がる傾向があります。
でも大丈夫です、これらのバロメーターはすべて、食事で改善することができます

しっかり食べても内臓脂肪を減らすための極意は、食べたら太るという既成概念を捨てることです。
禁止・制限・我慢の気持ちを持つと、脳が食べることに不安を持ち、胃腸の消化が悪くなります。
楽しくおいしく食べるだけで大きな差が生まれるのです。この極意は、太らないだけでなく、健康の実現にもつながります。

 
<食選力と食べ方で心と体が変わる!>
皆さんが体重と共に気にされているカロリーですが、日本人の平均カロリー摂取量は戦後よりも現在の方が少ないのに、肥満の割合はどんどん増加しています。燃えやすい炭水化物が減り、燃えにくいたんぱく質、脂質が増えていることが原因です。
体重もカロリーも、内訳のバランスが重要です。

また、燃焼力・代謝力・排出力を支えるのは胃腸力ですが、口からどんな食べ物を入れてどう食べるかでこれらの力が変わります。噛めば噛むほど唾液が分泌され、脳に刺激が加わり血流もよくなります。
朝食を野菜ジュースやプロテインだけで済ませる方もいますが、栄養成分が入っていても、唾液が出ず、胃腸や脳も刺激されず体を通り過ぎるだけです。

 
<お米を勧める理由>
胃腸を元気にする食材はお米、特に雑穀米です。お米を食べると胃腸はよく働きます
特に朝食には咀しゃくが必要で、胃腸を動かし中から体を温めるものとして、理想はごはんと味噌汁です。
とは言え、素食すぎるものではなく、時々はごちそうを食べ、多すぎない程度におかずを日常的に食べましょう。

ごはんを食べる量の目標としては、60歳までの方は1日五杯ほど、60歳以上の方は四杯ぐらいが目安です。
ただし、おかずを減らさないでいたり、ちゃんと噛まないで食べたりしていると、太りますのでご注意くださいね。
よく噛むコツとしては米自体に味をつけず、味噌汁、おかずと交互に三角食べすることです。

体重、カロリー、栄養成分などの数値に縛られるよりも、体の声を聴いて本来持つ機能をしっかり動かしてください。
お米で食べても太らない体を目指して、健康美容元氣すべてを手に入れてください。皆さんの人生が素晴らしい時間になりますよう、心から願っております。

 
2014.11.06 Thursday お知らせ 10:52 comments(0)